作詞 - miyo
作曲/編曲 - 本田海月
下ろしたての真っ白なブラウスは、
あたしの汗と、夏のにおいがした。
本当の愛など、その意味さえ知らない。
血のカタマリを眺めて吐いた。
生き急いだ蝉の宴に、
プールサイド、耳を塞いだ。
焼けた地面に寝転んで
溶けそうな夏、
水しぶきを見つめるひまわり。
買ったばかりのアイスキャンディは、
溶けて大地と虫の糧となった。
当然の理性さえも放棄をした者ほど、
哀れな生き物なんてないわ。
見上げた空 音を失くして、
痛む意識にしがみついた。
見知らぬ人の息づかい、
いつまでも終わらない白昼夢
消えない傷跡。
風の声に揺れるひまわり。
握りしめたちいさなてのひら。
泥まみれの白いブラウス。
誰も教えぬ些細な愚行。
あたしが女になったこと、
誰にも言えず、目を伏せてた。
昼下がり
飛んでった
少女の思い出。